ちょっとおやすみ


by bunnys13

トラの人生~前編

トラの人生をつづった(?)漫画を見つけて、なかなか面白かったのでご紹介します。
セリフの日本語訳は私がつけたものです。
セリフ自体は簡単なので訳はすぐできたのですが、韓国人にとってはとても可笑しい話らしいのに、最初私には何が可笑しいのか全く理解できなかったのです。
そこで、自分で調べたり友達に聞いてみたところ、この漫画の中には色々な韓国の童話や神話が盛り込まれていて、それらを知らないと全く理解できないことがわかりました。

というわけで、その昔話もろともご紹介したいと思います。
まずは前編です。
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見ての通り、今にも死にそうなトラのお父さんが、恨み多き人生を振り返っているところです(笑)
番号をふってある部分が、童話や神話が盛り込まれているところです。
ひとつずつ紹介します。

①ある日トラが大きな穴に落ちてしまったところに、賢者(韓国語で선비というのは、官職につかない学者のことで、日本語に相当する単語が無いのであえてこう訳しました)が通りかかりました。トラは賢者に向かって助けてくれと頼みましたが、賢者は「助けたら今度はお前が私を食べるんだろう?」と言いました。トラは絶対そんなことはしない、約束すると言って賢者に穴の外に出してもらったのですが、舌の根も乾かないうちに、トラは賢者を食べようとしたのでした。
怒った賢者は、裁判をしようと言って、まずは通りかかった牛に聞きました。すると、牛は「人間はいつも俺らをとって食べるから、人間が食べられても当然だ」と言いました。困った賢者は、次に松の木に聞きました。すると松の木は、「人間はいつも私達を切ってしまうから、食べられても当然だ」と言いました。またしても困った賢者は、賢いウサギに聞きました。するとウサギは、「トラさん、本当に自分でその穴に落ちたの?それならどうやってその穴に落ちたのか、ちょっとやってみせてよ。」と言うではないですか。疑われたトラは怒って、「こうやって落ちたんだよ!」と、もう一度穴に落ちて見せました。そして、賢者は助かったということです。

②ある日トラが山を歩いていると、モチ売りのお母さんが美味しそうなモチを持って歩いていました。そのモチを食べたくなったトラは、「モチをひとつくれればお前を食べない」と約束しました。モチ売りはしょうがなくモチをひとつトラにあげたところ、そのモチがすごくおいしくて、トラは次にもうひとつくれればお前を食べないよといいつつ、ついにモチを全部食べてしまいました。それでも満足しなかったトラは、お母さんの片腕だけくれれば全部は食べないよ、と言いながら、しまいにはお母さん全てを食べてしまったのでした。トラは、このお母さんの家に行けばもっと美味しいものがあると思い、お母さんの服を着ておかあさんの家に向かいました。家には햇님(お日様)と달님(お月様)というふたりの子供がいました。ただいまーとドアをたたく音がしましたが、どうも声がいつものお母さんと違うので、用心深く賢いふたりの子供は「本当にお母さんならちょっと手をみせて」といいました。しかたなく手をさしのべたトラでしたが、トラは毛深すぎてすぐニセモノだとばれてしまいました。隙を見て逃げ出した子供達の後をおいかけたトラですが、子供達は高い木の上に上ってしまいます。そして、トラが追いかけてこないよう、木にごま油を塗りました。でもトラもなんとか足場を作って木に登っていきます。神様に祈るしかなかった子供達の前に空から1本の綱がたれてきました。子供二人はその綱を渡って空へ登って、太陽と月になったそうな。そして、ふたりの後を追ったトラは、途中で綱が腐っていて、地面に落ちてしまったそうです。

③ある日トラが山を歩いていると、1人の男を見つけました。男を食べてやろうと思ったトラに、男は「兄上!!」と呼びかけます。男は、「昔死んだ兄がどこかで生まれ変わってトラになったと聞きましたが、やっと会えたんですね!!」と言うではないですか。これは男がトラに食べられたくないがために作った作り話だったのですが、まんまとだまされたトラは、「そうか、俺は昔人間だったのか」と思い込み、お母さんに会いたくなり、一緒に男の家へと向かいました。トラはお母さんの世話を甲斐甲斐しくしながら過ごし、お母さんが無くなったあと、トラも死んでしまいましたとさ。

ここまで3つのお話・・・どうですか?
トラ可笑しいですよね(笑)
なんでこんなにだまされやすいのでしょうか・・・。
後編をお楽しみに!
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by bunnys13 | 2006-11-08 20:14 | 韓国語/翻訳