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ちょっとおやすみ


by bunnys13

노을(夕焼け)

바람이 머물다 간 들판에
風がそよぐ野原に
모락모락 피어나는 저녁 연기
ゆらゆら立ち上る夕餉の煙
색동옷 갈아입은 가을 언덕에
色とりどりの服に着替えたような秋の丘に
빨갛게 노을이 타고 있어요
赤く夕焼けが照っています。

허수아비 팔 벌려 웃음짓고
カカシが腕を広げ笑顔を浮かべ
초가 지붕 둥근 박 꿈꿀 때
藁葺き屋根のまあるいひょうたんが夢を見る時
고개숙인 논밭의 열매
こうべを垂れた田畑の実が
노랗게 익어만 가는
黄色く色づいていく

가을 바람 머물다 간 들판에
秋風がそよぐ野原に
모락모락 피어나는 저녁 연기
ゆらゆら立ち上る夕餉の煙
색동옷 갈아입은 가을 언덕에
色とりどりの服に着替えたような秋の丘に
붉게 물들어 타는 저녁놀
紅く染まる夕焼け



1984年のMBC創作童謡祭で大賞をとった歌です。
簡単な歌詞ですが、なかなか奥深い表現があるので紹介します。

・바람이 머물다 간 들판
直訳だと「風が머물다(가)(とどまって)간(行く)野原」
ですよね。でも日本語にするとおかしいので、苦し紛れに「風がそよぐ」と訳しました。
머물다(가) 간다 ってとっても視覚にうったえる言い方ですよね。
風が、とどまって、また行くのを繰り返す丘、という情景が浮かんでくるようです。
とっても韓国語らしい表現だと思います。

・색동옷
색동옷というのは、추석(お盆)や설날(お正月)などの명절(名節)の時に着る、韓服の中でも華やかな、5色の色を使った服のことをいいます。
色んな色に染まって見える秋の夕暮れを색동옷に例えてるんですね。
これも韓国ならではの表現でしょう。

・초가 지붕 둥근 박
박を辞書で引くと「フクベ(ウリ科の一年草)」となっていますが、見た目瓢箪ぽいので瓢箪と訳しました。
藁葺き屋根の昔の家には、瓢箪のツルが屋根までからまり、まぁるい瓢箪がのっかっていたそうです。
この瓢箪は、半分に切って中身をくりぬいて、どんどん酒やマッコリをすくう杓子(바가지)になっています。

・빨갛다と붉다の違い
빨갛다=赤い
붉다=紅い
と訳しましたが、特にこう訳す決まりがあるわけではありません。
辞書をひくと、両方「赤い」ですが、韓国人にとっては빨갛다と붉다はニュアンスが違うようです。
どうやら、빨갛다のほうが鮮明で明るい感じ、붉다のほうが、もうちょっと暗くて渋い感じのようです。
「血は何色なの?」と聞いたら、빨갛다の時もあれば붉다の時もある、ということです。
私は勝手に動脈=빨갛다 静脈=붉다 のイメージかなぁ、と思いました。
こういう、ネイティブだけが感じ取れる表現も、こういった歌や小説を読むことによって、少しずつ自然なニュアンスを学んでいけるのではないかと思います。
by bunnys13 | 2007-11-12 22:24 | 韓国語/翻訳