朝9時頃仁寺洞を出て、安国駅から3号線に乗って南部バスターミナルへ向かいました。
うっかりしていたことに、この日は普通に平日。
朝の9時といえばまだまだラッシュ時間帯。失敗したー。
でもぎゅうぎゅうだったのは을지로3가くらいまでだった。
南部ターミナルで扶余までの切符を買い、時間を見ると30分くらいあったので、キンパを買って食べた。高かった・・・(2500ウォン)。写真右上は、同じくバスターミナルで買った「고구마빵(コグマパン)」中にさつま芋の餡が入っているお菓子でした。
扶余へは百済を感じるためにやってきたのですが、今回は韓国に来るまで全く時間がなくてなーんにも調べてこなかったので、せめてと思い日本で買ってきた司馬遼太郎の「街道をゆく」シリーズの「韓のくに紀行」を読みながらバスに乗り込みました。
この本、初版が1978年ですから、今から約30年前の話なのですが、驚くことに、当時のレートは、1,000円=1,000ウォンだったそうです。
今は1,000円=8,000ウォンくらいですから、この30年の間に、ウォンの価値が10倍近く上がったということなんですよね。
そして、今も扶余はさほど大きな都市ではありませんが、当時はどうやらかなりの田舎だったようで、司馬氏はかなり苦労してたどり着いたようです。「みわたす限りの田園地帯だった」と、本には書かれていました。
この本が面白くて、ついにバスの中では外の風景をひとつも見ることなく、夢中で読んでいて読み終えた頃にはもうバスは扶余に着いてしまってました。
バスターミナルを降りると、本に書いてあるような田園地帯ではないものの、かなりの小さな町がそこに広がっていました。改めて、司馬遼太郎氏の幅広い知識と良識に感服。おすすめの本です。
扶余のまちの様子はこんな感じ。。。
突き当たりに少し見える小高い山が、扶蘇山城と言って、百済時代の王宮の御苑であり、砦であった場所です。私が立っている場所が通りの端っこなので、たったこれしかメインストリートが無いことになります。どのくらい小さな町か、想像できるかと思います。
さてこれから扶余観光のスタートです。
扶余に着いたのはお昼の12時くらい。天気が良くて、暑いくらいでした。
扶余編2につづく!